
2025年03月05日(水)
一覧表ダウンロード可能!『企業・個人事業主向け2025年補助金・助成金一覧』
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2023.10.12経営
<こんな方に読んで頂きたいです>
・売っても売っても儲からない
・会社の利益目標がハッキリしない
自社の「売上以外の数字」に毎日敏感な方はあまりいらっしゃいません。
また、経営計画で様々な数字を立てるのが苦手な方もいらっしゃいます。
そんな場合は「損益分岐点売上高」だけ把握しましょう。
損益分岐点売上高とは
利益が0円となる売上高で、それ以上売上が上がると利益が出てくるポイントです。
損益分岐点売上高を算出すると下記の数字の検証が可能です。
売上 (どれだけ営業を頑張るか 販売価格は適正か)
経費 (売上獲得の為にどれだけ費用がかかっているか 1つ販売するのにいくらの費用がかかっているか 固定費と変動費の割合が適切か)
利益 (どれだけ会社にお金が残るのか)
更には
「これだけの利益を出したい!」
という利益目標に対しても「算数」で計算できます。
決算書や経営計画書をご用意して下記をご覧ください。(大量生産による極端な単価減や在庫保管料などは組み込まれていませんので、あくまでも前期ベースの参考数字としてお考え下さい)
確認して頂きたい数字は、たったの3つです。
①固定費 売上高や製造販売数に関係なく発生する費用(設備の減価償却 家賃 光熱費 給与 通信費 福利厚生費など)
②変動費 売上高や製造販売数に比例して増減する費用(仕入原価 燃料費 運送費 販売手数料など)
③売上高
次に下記の計算式の右側に①②③の数字を入れていきます。
損益分岐点売上高=固定費 / 1-(変動費 / 売上高)
仮に①60万円 ②20万円 ③100万円 とすると
損益分岐点売上高=60 / 1-(30 / 100)
=60 / 1-(0.2)
=60 / 0.8
=75
となり、75万円となります。
えっ!?100万円 - 60万円 - 20万円 = 20万円じゃないの?と思うかもしれませんが、変動比率の20万円は製造販売数に比例していきますので、損益分岐点売上高は75万円となります。
大量生産大量販売をすれば、変動比率(変動費 / 売上高)が低くなるため、損益分岐点も低くなります。
応用で「今期はこれだけの利益を出したい!」と目標があれば、先ほどの数字に「利益目標」を加えることで計算が可能です。
目標売上高=(固定費+目標利益)/ 1-(変動費 / 売上高)
先ほどと同じ金額①60万円 ②20万円 ③100万円 に目標利益を40万円とすると
目標売上高=60+40 / 1-(30 / 100)
=100 / 1-(0.2)
=100 / 0.8
=125
となり、125万円となります。
前期の売上が100万円ですから、1.25倍の売上が必要という事になりますので、営業手法や営業量の見直しなどが図れます。
現人員数では達成が不可能と思われる場合、人を採用すると仮定して固定費などを仮で増額して計算しなおします。固定費(給与や福利厚生費)を20万円増やした中で、目標利益を40万円とする場合
目標売上高=80+40 / 1-(30 / 100)
=120 / 1-(0.2)
=120 / 0.8
=150
となりますので、150万円の売上が必要になるという訳です。
1人採用したら、いくら売上を増やす必要があるのか
その計算としても重宝しますし、経費の見直し効果も算出することができます。
これらの数字を使えば「損益分岐点比率」「安全余裕率」なども算出可能ですが、それはまた別の機会にご紹介しようと思います。
目標が具体的になると、日々の数字にも今以上に敏感になりますので、ぜひ知っていておいて頂きたい「算数で計算する損益分岐点売上」でした。
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